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痔瘻の手術で入院しました!手術後の痛みや入院期間・費用を教えます!

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痔瘻になってしまった人
「痔瘻になってしまったけれど、入院期間とか費用とか心配。手術って痛いのかな?」

痔瘻になってしまって不安な人へ少しでも安心材料になれば良いです。

わたしも先月から痔瘻になり、今月に痔瘻の手術と入院をしました。手術と入院が決まってからはとても不安でいろいろと調べましたが詳しく説明しているものはあまりなかったので、痔瘻の手術や入院期間・費用、手術後の痛みをまとめました。

痔瘻の手術で入院しました!手術後の痛みや入院期間・費用を教えます!

痔瘻とは

主に痔と言われるものは切れ痔とイボ痔ですが、実は痔にはもう1つ種類がありそれが痔瘻(穴痔)と呼ばれるものです。

痔瘻は3つの痔の中で最悪の痔と言われます。なぜ最悪の痔と言われるかはあとで説明します。

痔瘻は男性がなりやすく、女性の5~6倍の発生頻度です。痔瘻の主な原因は下痢であり、男性のほうが仕事のストレスや飲酒の機会が多く、それが下痢の要因になるとされています。

肛門外来で15%程度で、痔核(イボ痔)の次に多い病気です。

 

痔瘻になるまで

痔瘻の原因は先ほど下痢と書きましたが、下痢になっても全員が痔瘻にはなりませんよね。

では痔瘻になる条件とはなんでしょうか?
ひとつは体調が悪く体の抵抗力が落ちている時で、もうひとつはばい菌が体内に入るということです。

「歯状線(しじょうせん)」と呼ばれる肛門と直腸のつなぎ目に、およそ10個の「肛門小窩」というくぼみがあります。

その肛門小窩から便の中の大腸菌などの細菌が入り込み、その先にある肛門腺で炎症を起こし、その炎症が肛門や直腸の周りに広がり膿が溜まって膿瘍になります。

これを「肛門周囲膿瘍」と言います。

この肛門周囲膿瘍は痔瘻の前段階であり、痔瘻になる確率は50%と言われています。

肛門周囲膿瘍になると肛門や肛門周りに違和感や痛みが出ます。
ひどいときにはお尻が腫れ、座ったり歩くのも辛い状態や高温の発熱を伴ったりします。

治療としては皮膚を切開し膿を出す他ありません。自然に破れることもありますが、皮膚直下にできるもの以外は切開しないといけないです。

膿が出れば痛みも腫れもいったんは治まります。このまま治癒する場合もありますが、また菌が入り込むと再発する可能性があります。

また一度できた膿の通り道は自然に閉じられることはなく、通り道の内側は皮膚で覆われてしまいます。この通り道が痔瘻(穴痔)です。

イボ痔や切れ痔は薬で治すことが可能ですが、痔瘻だけは手術をしなければ治ることはありません。これが最悪の痔と言われる所以です。

実際のわたしの体験からすると、はじめに2歳になる娘の胃腸炎をもらい、39℃の熱に見舞われ下痢もしました。まさに抵抗力が落ちている状態で下痢をしたのです。その後、肛門の右側周辺に腫れと痛みを感じるようになり、最終的には座ることも歩くことも困難になりました。

そこで肛門科を受診し、肛門周囲膿瘍と診断されました。後日、切開手術を受けたので、腫れや痛みは落ち着きましたが、痔瘻のため、根治手術をしました。

痔瘻は放っておくと痛みや腫れは再発し、複雑な痔瘻になります。さらに放っておくと痔瘻がんになるので、早いうちに根治治療をするべきだと言われました。

肛門周囲膿瘍になった方は、痔瘻の根治手術を受けるべきだと私は思います。

入院期間と費用

痔瘻には4つのタイプがあります。Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型と分けられ数字が大きいほど複雑で深部にある痔瘻で、手術難易度や入院期間も変わります。

わたしは当初、深い位置に痔瘻がある(Ⅱ~Ⅲ型)と言われ、取り除くとなると肛門括約筋を傷つけないように2回の手術に分けて行うと言われていました。

1回目の入院期間は術後10日間、術前を入れると12日間
2回目は1回目の手術の2~4週後に行い、術後2~3日、術前入れると5日前後の入院予定でした。

結局、手術を行うと、浅い位置に痔瘻があったので1回の手術で終わり、入院期間も半分の術後5日になりました。

術前にCT検査をして痔瘻の位置を確認していたのですが、炎症が強く深部まであり、正確な位置が不明だったようです。

入院初日に14万円を預かり金として渡したので、12日間の入院では手術費用も入れて14万円弱かかるということですね。

半分の5日間になりましたがまだ入院中なので支払いをしたら金額を書きたいと思います。支払いをし、退院したのでかかった費用を書きます。

今回入院まで時間があったので、健康保険限度額適用認定証を申請してました。

そのおかげでどんなに治療費がかかったとしても負担額は上限が決められていました。

負担額は80,108円で、その他に食事負担金とここには記載がないですが傷に詰めるガーゼ代(5,125円)がかかりました。

実際かかった医療費は点数×10円なので、26,777点×10円=267,770円

通常負担額は3割なので267,770円×0,3=80,331円

健康保険限度額適用認定証を使っても使わなくてもあまり変わらなかったです。

 

ちなみに肛門周囲膿瘍時の切開術は、¥10,800でした。日帰りだったので純粋な手術の費用だと思います。

手術方法・時間

切開開放術…痔瘻から表面を開放・切除する。傷がふさがらないようにしながら下から肉が盛り上がり治るのを待つ 一般的な手法
くりぬき法…痔瘻の部分のみをくりぬき、痔瘻の入り口を縫って閉じる。 治癒は早いが痔瘻の再開通の恐れがある。
シートン法…くりぬき法の後に痔瘻があった部分に治療用ゴムを通し、そのまま残す。ゴムが組織を切りながら表面に上がってくるのを待つ 治癒に時間がかかる

一般的には切開開放術を使うが、括約筋を貫くような深い痔瘻には使えない。そういったものにはくりぬき法やシートン法を用いる。

わたしの場合、1回目の手術で浅い痔瘻は切開法、深い痔瘻はシートン法を用いて、2回目の手術でシートン法により浅くなった痔瘻を切開法で取り除く予定でした。ですが先述の通り、浅い痔瘻のみだったので切開法のみで手術は完了しました。

手術時間としては13:20に手術室に向かい手術が終わったのが15:10でした。
そのうち半分以上は麻酔が効くまでに置いたりする時間だったので、手術自体は30分くらいだったと思います。

手術の痛み・手術後の痛み

手術は仙骨硬膜外麻酔を使い、行いました。

硬膜外麻酔は局所的に麻酔をかけるもので、肛門周辺の痛みは完全に消えます。しかし触覚は残っていて、触られているのはわかるのでなんとも不思議な感覚です。

麻酔が効ききっていないと若干痛みを感じますが、我慢できないほどではないので大丈夫だと思います。

術後も麻酔が効いてる中で坐薬の痛み止めを入れますし、傷口に当てるガーゼ交換の時もガーゼに痛み止めの軟膏を塗ったり、毎食後痛み止めの薬も飲むので痛みは緩和されます。

さすがに手術当日は寝返りうったりすると患部に痛みが走りますが、翌日以降はほとんど気になりません

それでも気になる方は円座のクッションなど買っておくと良いでしょう。

まとめ

痔瘻とは 手術をしなければ治らない最悪の痔

痔瘻になる原因 抵抗力が落ちている状態での下痢便

入院期間と費用 痔瘻の程度によるが2日~12日間 12日間の入院で最大14万円ほど

手術方法・時間 一般的には切開開放術 複雑なものにはくりぬき法やシートン法を用いる

手術の痛み・手術後の痛み 手術自体は麻酔により触られている感覚はあるが、痛みはない 術後も痛み止めを使用するので当日に寝返りをうったりすると痛い程度翌日以降は気にならない

です。

入院と手術の詳細はこちらをどうぞ

肛門周囲膿瘍切開日記 ~coming soon~

痔瘻手術入院日記 ~coming soon~

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